LGBTタレントユーマ氏と考える「今、必要なおもてなしのカタチと交流」

初めまして、おもてなしコンシェルジュの白谷です。
10月を目前に朝晩の気温も下がり、彼岸花の季節です。皆さま如何お過ごしでしょうか。

秋晴れに恵まれた9月19日に、第5回となるミートアップ交流会が開催されました。ゲスト、ユーマ氏の素敵なオーラに引き込まれ、楽しいあっという間の90分。ミートアップ、アフターレポートとしてお伝えします。

ユーマ氏は、ホリプロコム所属のオネエ芸人タレントで、新宿2丁目のゲイバーを3軒経営され、その他「マナー資格」もお持ちの実力派講師です。
今回のミートアップ交流会では初参加の方も多くいらっしゃり、照明のトーンを抑えたお洒落なしつらえの空間の中、猿田彦珈琲とカラフル色のマカロンをいただきながら、ユーマ氏のプレゼンテーションの幕開けです。

「LGBT」については、既にご存知の方も多くいらっしゃると思います。

L… レズビアン
G… ゲイ
B… バイセクシュアル
T… トランスジェンダー

かく言う私も言葉は存じておりましたが、接する機会が少なく今回ユーマ氏から正しい情報を教えていただき、理解する事が出来ました。

— ユーマ氏

同じ確率です。

LGBTについて前述しましたが、近年多様化していて、「LGBTQA」と言われているそうです。

今回の登壇で、様々な角度から「LGBT」について教えていただきましたが、世界各国のLGBTに対する違いは驚きです。同性間のカップルを認め、結婚も容認して受け入れている国や地域もあれば、全く受け入れず死刑に処する国まであります。世界地図を色分けしてご説明いただき、地域別に歴然と分かれている現状を認識しました。
人がその人の素顔で生きて人生を謳歌できる土地と、本心を偽って生きていかなければならない土地とがあり、日本は黄色。受け入れ態勢が整ってきつつある途上国の色です。

また、日本のLGBTが抱える悩みとして、就労や医療事情があることも知りました。
病院にパートナーが緊急搬送された時、家族や婚姻関係はすぐに面会できるのに対し、同性のパートナーは認められず会わせて貰えない現状があります。
それでも、昨今企業がLGBTへの取り組みを開始し、Calbeeは登録制度を新設、日本生命は同性パートナー受け入れを開始、KIRINは性適合手術に有給最大60日を与えることを認めました。
LGBTの方の様々な取り組みが形となり、ダイバーシティの流れに沿って、多様性を認めるように少しずつ変遷しています。市町村によっては同性同士の結婚、「パートナーシップ証明書」も2015年11月から開始し、登録が増えてきています。

皆さんの住んでいる市町村の取り組みはいかがでしょうか。

そして最後に、私たちが個人レベルで行えることの一つとして…身近な人から、カミングアウトされたらどうするのかと問いです。

「いなほ」とは、ユーマ氏が作られた言葉で、こう応えることがとても嬉しいと笑顔でおっしゃっていました。

— ユーマ氏

ここで参加された方から質問があり、「ほかの誰が知ってるの？と訊いても良いのですか？」

— これに対してユーマ氏

参加された方から、
「性別関係なく人が堂々と仲良くつながれる時代にどんどんなっていきますように」
などのご意見もいただきました。ユーマ氏の柔らかで凛とした登壇に、会場は明るく終始笑顔一杯です。

最後に、参加くださった皆さまに、つなぐひろげるおもてなし協会より、「むす美」の上品な風呂敷を “人との結びつきを祈念して”お渡ししました。暖かく大きな気持ちにしてくださったユーマ氏のお店に、今度おもてなしコンシェルジュの皆さんと一緒に伺いたいです。

人は本来人と繋がっていたいですし、これからの時代、繋がり方も多様化して、親子やパートナー、友人、仲間など、性別にとらわれる事なく交流があるのが当然の社会となるでしょう。

日本の美、おもてなしをつなぐ、ひろげるをテーマに毎⽉1回、おもてなし協会では、ミートアップを開催しています。
どなたでも気軽に参加できる交流会です。
おもてなしに興味がある方、おもてなしに関わる仕事をしている方はもちろん、おもてなしの教養を身につけて女子力をアップしたいOLの方、おもてなし上手になって喜ばれたい主婦の方、おもてなしの教室を開いてみたい方など…多くの方が参加されています。

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