ミートアップレポート【にっぽんの味おもてなし体験】自分味の手前味噌を作ろう!
初めまして、発酵マイスターの尾畑あいです。
夏本番を間近に、つなぐひろげるおもてなし協会で毎月1回開催されているミートアップ交流会が行われ、私が講師を担当させていただきました。
今回のミートアップは毎年恒例となった夏休み特別企画です。
「自分味の手前味噌を作ろう」と題し、親子で楽しく味噌作りを体験していただきました。
この日はご来場くださった皆様にヨーグルトの甘酒かけを試食いただくところからスタートです。
お味噌作りに使用する生麹の甘酒を濃いめに作り、食べる甘酒にすることで苦手な方にも召し上がっていただくことができます。生きた菌を食べるので腸活にもバッチリ効きます。
プレーンな甘酒と黒舞を混ぜたピンク色の甘酒を食べ比べていたただき小さなお子さまにも大好評でした。
ワークショップの始まり
まず簡単に味噌のお話をさせていただきました。
味噌とは、蒸した大豆に麹と塩を混ぜて発酵させた、日本の伝統発酵調味料です。
作業はとても簡単なのです。
ここで誰でもできる「お味噌の作り方」をご紹介させていただきます。
ホワホワっと白いものが麹についています。それが麹菌、簡単に言うとお米についたカビです。
別名『麹の華』とも言われており、私も惚れ込んでいる代物です。
珍しい材料にお子さまもお母様も興味深々!小さなお子さまも生麹をほぐしながらその触感を楽しんでくださいました。
鎌倉時代になり、中国からやってきた僧侶によりすり鉢が伝えられ、そこから粒味噌をすりおろした、味噌汁、そして「一汁一菜」が定着していきました。
戦国時代には、味噌は貴重なタンパク源。保存食として多くの武将が食してきました。その中でも伊達政宗は、味噌蔵を作ってしまうほど味噌を好んでいたのだとか。
そして江戸時代になるとすっかり味噌は庶民の暮らしにも定着していきました。
“味噌、味噌味噌 手前味噌♪・・・”
ワークショップの最中には「手前味噌の歌」を流しました。
覚えやすく親しみのあるメロディに、思わず口づさむお子様も沢山いらっしゃり、会場は終始楽しく賑やかな空気に包まれていました。
まとめ
手作りのお味噌で食べるお味噌汁やお料理は格別です。みなさま作ったそばから「早く食べたーい!」とお声が上がりました。
しかし味噌には発酵させる時間が必要なので、すぐにいただくことはできません。
年内は楽しみにお待ちいただいて、「年末には美味しい味噌が食べられますよ」とお話させていただきました。
同じ材料で同じ日に作っても、みなさまの常在菌や麹の扱い方などによって味噌のお味は微妙に変化します。
どのような味わいとなっているかは半年後のお楽しみです。完成後はさまざまなお料理にお役立ていただき、我が家ならではの味噌を美味しく味わってください。
イベントのお知らせ
日本の美、おもてなしをつなぐ、ひろげるをテーマに毎⽉1回、おもてなし協会では、ミートアップを開催しています。
医療や介護の現場で働く方、ご自宅でご高齢の家族ケアをしてあげたい方をはじめ介護施設経営者、学校教員、学生、自治体関係者や地域住民の方々など…どなたでも気軽に参加できる交流会です。 |
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