「おもてなし」の意味って?今すぐできる「おもてなし」3つのコツ
あなたは覚えていますか?
2013年、東京オリンピック誘致のプレゼンテーションでの盛り上がりを。
フリーアナウンサーの滝川クリステルさんがスピーチで使った
という言葉は当時、流行語大賞にも選ばれ、今やすっかりなじみ深い日本を代表するキーワードとなりました。
でも実は、「おもてなし」という言葉自体は知っていても実際の意味はイマイチ分からない・・・そんな方も多いようです。
ここでは、「おもてなし」の意味と、誰でも今すぐに実践できる「おもてなし」の3つのコツについてご紹介します。
「おもてなし」とは、客人に対して心を込めて接遇、歓待、サービスなどをすることで、「もてなし」に丁寧語の「お」をつけた表現です。
語源の由来は2つあります。
相手に対して裏表のない心で接するということ。
私心なく誠実に大切な人を心からお迎えするということ。
ここで言うモノとは具体的な「物」だけでなく、「心」や「気持ち」も含まれています。
相手への思いやりを、しぐさや振る舞い・行動に移して表現すること。
古くは、千利休の茶の湯や禅の教えとして伝わってきたとも言われています。
「おもてなし」は、まさに日本人ならではの精神と美徳なのですね。
このような語源をふまえて、もっと簡単に表すとするなら、おもてなしとは『相手のことを察して気づかうこと』と言えます。
今、相手(お客様)はどのような状況にあって、どのような思いをしていて、何をすれば喜んでいただけるかーこのことを察知して、“きちんと言葉や態度で表現してお伝えする”。
これがとても大切なことです。
ただし、おもてなしには基準が無く、決まったタイミングも無く、正解・不正解の線引きも難しいことから「どうやったらおもてなしができるのか」と悩んでしまう方も少なくありません。
そこで、誰でもすぐに実践できる「おもてなしの3つのコツ」をご紹介しましょう。
どうやって“察する心や気づかい”を表現していったら良いのか。
難しく考える必要はありません。
どうやったら相手は ”喜んでくれるのか” そこに焦点を当てて想いを巡らすとおのずと答えは出てきます。
もちろん、おもてなしは千差万別、人の数だけおもてなしの数もあるわけですが、まずは誰でもすぐにできる簡単おもてなしのコツを3つ実践してみましょう。
おもてなしの心を表現するために絶対に外せないこと、それが『笑顔』です。
なんだ、そんな簡単なこと・・・なんて思いましたか?
でも実際には、緊張したり急いでいたり少し恥ずかしい気持ちがあったりすると、笑顔は引っ込んでしまいます。
笑顔を作るためには「口角を上げて目尻を下げる」。
慣れないうちは、目の前に “大好きな人、飼っているペット、お気に入りの食べ物” があると想像して
笑顔の練習をしてみることをおススメします。
人は誰でも特別扱いして欲しい、認めてもらいたいという欲求を持っています。
SNSで「いいね!」が欲しくなるのもこの“承認欲求”の表れなのです。
一番簡単に実践する方法は『名前で呼ぶ』。
「お客様は・・・」
「お母様は・・・」
「お友達のかたは・・・」と話すよりも
ズバリ「大川さんは・・・」と話しかけられた方が、嬉しい気持ちになるのです。
そしてお互いの距離もグッと縮めることができます。
人と会った時に必ずすること、それは “あいさつ” ですね。
「おはようございます」や「こんにちは」等々。
おもてなしの気持ちを込めるには、そのあいさつに『もうひと言』追加してみてください。
「今日は暖かいですね」
「雨、止むと良いですね」
「お元気そうなお顔が見られて嬉しいです!」
「とても楽しそうですね。これからお出かけですか?」
等々。ちょっとした一言で、相手の心はほわっと温まります。
おもてなしの方法は多種多様で、様々な局面で表すことができます。
人と人との関係性や状況によって無限に考えられるものですが、まずはこの3つを押さえて、気づかいや思いやりを表現してみてください。
5月23日に「おもてなしをつなぐひろげる」ミートアップを行います。
2020年度のオリンピックに向けて、ますます熱くなる「おもてなし」
日本の美、おもてなしの知見を深め、ひとりひとりの技と心を磨き豊かな自分にをテーマとしたミートアップです。
セレクト和菓子と抹茶をいただきながら、おもてなしを通し、自分のキャリアに磨きをかける有意義な90分。
あなたを動かす一服の茶、どなた様でも自由にご参加いただけます。