自分のベストな声を知っていますか?自信が持てる声を手に入れよう
初対面で相手に信頼感を与えるため、つまり、初めて会った時から、「この人に仕事を任せたい」「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるようにするためだ。
第一印象をよくするために、見た目を整えることは誰でも考えるが、自分の発する声にまで心を配ることは意外と少ない。
しかしながら、聴覚は、視覚の次に、初期段階で相手の印象を決める重要な要素である。
自分が思っている以上に影響は大きい。
ところで、私には、新入社員時代に、声にまつわる苦い思い出がある。
今でこそ講師や司会といった人前で喋る仕事をしているが、元々は声が細く、無理して大きな声を出そうとすると裏返ってしまい、安定感のある伸びやかな声とは程遠かった。
とかく新人に求められる自己紹介スピーチは毎度のことながら憂鬱だったし、成果発表のプレゼンでは、喉の奥がぎゅっと閉まる感覚になり、今にも泣き出しそうな声になってしまって、精神的にもかなり参った記憶がある。
今、振り返ると、過度の緊張もあっただろうが、自分にとってベストな声の出し方を知らなかったことが敗因だったように思う。
この苦手意識をなんとか克服したくて、週末、アナウンススクールへ通い、正しい発音と発声の基礎を学んだ。
お腹からしっかり声が出せるようになると、安定した艶のある声が出るようになった。
声を遠くへ飛ばすように意識すると、力強さが生まれ、ひょろひょろした弱々しい声から脱却できた。
新入社員研修では、なかなか本格的な発声訓練まで触れることはできないが、自分のベストな声の出し方を知っておくことは、社会人として強力な武器になる。
その人に合った無理のない声は、安定感があり、聞く人の耳にも心地よく聞こえるはずだ。
そして、その声で自然に話せるようになるまで、何度も繰り返し練習する。
あとは、場数をこなすこと。
要は慣れである。
大勢の前でもあがらないようになるには、やはり多少の経験が必要だ。
大丈夫、新入社員の失敗なんて、周りは皆、織り込み済みである。
一人でも多くの新人が、イキイキと明るい自己紹介からビジネス人生をスタートできますように!
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