面接で“手応えのある人物”と思われる効果的な方法
「超」売り手市場でもあった昨年以上に、今年の就職戦線では選考開始のさらなる早期化がみられ、超早期内定が増えています。
現在就職活動中の人の中には、志望度が高い企業なのに面接実践の経験が不足したまま、不安な本命選考・役員による最終面接を迎える方も少なくないでしょう。
対話とは、相手の言葉をしっかりと受け止め、相手にこちらの言葉を受け止めやすいよう配慮しながら会話をすることです。
ところが、「しっかり受け止められない」就活生が、意外と多いことに気づかされます。
集中してきちんと対話ができていると、言葉の返しが的確で、話す人は安心して会話を続けることができます。
また、両者の間には良好な関係が築かれます。
具体的には
・話す人の目を見て
・少し前傾姿勢で(相手の方に体を向けて)
・はい
・そうですね
・~ということなのですね(要約)
など、「私はあなたの話を聴いていますよ」というサインが表れます。
ただ、私が就活生と関わってきた中で、非常に多く見受けられるのが、この“言葉の返し”が早すぎるということです。
話が途切れていないにもかかわらず、
「うん」「うん、うん・・・うん」
「はいはいはいはい」
「~すればいいんですか?」
など、投げられたボールがまだ弧を描いて空中を移動中であるのに、自分からもう1個別のボールを投げてしまったら、キャッチボールになりません。
【相鎚を打つ】とは、相手の話に調子を合わせて応答する。」とされています。
現代では職人が熱い鉄を鍛えている光景を実際に見る機会は滅多にありませんが、一度はニュースや歴史を学ぶ中で資料として見たことがあると思います。
この相鎚の意味の中にある「互いに」「相手の話に調子を合わせて」が、対話をする上で非常に大切です。
大学のキャリアセンターなどで就活生の相談や指導をしてくれるカウンセラーや職員は、学生が委縮せず心の内を話しやすくするため、意図的にまるで優しい親友のように「うんうん、それで?」などと接することがありますが、採用面接の現場は、一緒に組織を発展させていける新たな仲間を見つける場であり、きちんとした礼儀・節度が必要です。
相鎚は、話し手の区切りがよいところ、内容的に1つの塊がストンと落ち着いたところで打つ。
お互いに、相手の呼吸や調子を感じながらリズミカルに会話をすることは、強固な信頼関係への第一歩です。
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