英語だけじゃない?!外国人が喜ぶ本当の「おもてなし」とは?
訪日外国人の数は、毎年増え続けています。
2019年にはラグビーワールドカップ、2020年には東京オリンピックと世界的なイベントを控え、さらには「観光大国ニッポン」として訪日外国人の数を2020年には4000万人、2030年には6000万人に増やすことを政府が目標にしています。
ちなみに2017年度は約2870万人でした。
そこで、宿泊や飲食業、小売業など様々な分野で急速に必要とされているのが、インバウンド対策としての「外国人へのおもてなし」です。
外国人に対してのおもてなしというと、一番に思い浮かぶのが「英語」。
英会話の習得は、どの業界でも力を入れるべき第一の要素と捉えられています。
でも、本当に求められているのは「ペラペラな英会話での接客」とは違うってご存知でしたか?
ここでは、外国人が喜ぶ本当の「おもてなし」についてご紹介します。
顔には30種類以上の表情筋があり、それを動かすことで様々な表情を作り出していますが、日本人はその表情筋を20%程度しか使っていません。
それに比べて欧米人は50%以上の表情筋を使っていると言われています。
欧米人の表情が豊かなのは、表情筋をたくさん使っている故なのですね。
ただでさえ、日本人は表情に乏しいのに、外国人を前にするとさらに緊張!
ますます固い印象を与えてしまいがちです。
それでは、外国人へのウェルカムな気持ちは伝わりません。
まずは、意識して表情を豊かに、自分で思っているよりもオーバーなくらいの笑顔を作ってみましょう。
何といっても、おもてなしの第一歩は「笑顔」からです。
先に、ペラペラな英語は求められていないとお伝えしましたが、コミュニケーションの一つとして、最低限の英語は話せた方が良いです。
まずは挨拶から始めましょう。
日本語のようにかしこまる必要はありません。
簡単な言葉で十分ですが、大切なのは、「挨拶に一言プラスする」ということ。
最初のあいさつでは「Hello」のあとに「May I help you?」または「Welcome to 〇〇(店名、地域名等)」、最後のあいさつでは「Thank you」のあとに「Enjoy Japan」や「Have a good day!」等々。
ひと言添えるだけで、気づかいやおもてなしの気持ちを表現することができ、相手との距離感もグッと縮まります。複雑な内容の英会話を習得するのは時間も根気も要りますが、簡単な挨拶ならすぐに覚えられます。
大切なのは、コミュニケーションの一環として英語を話すことで「相手と心を通わせる」ということです。
お水やおしぼりが無料で出てくるのは日本ならではのサービス。
それだけでも驚きとともに喜ばれるものですが、お出しする時もぜひ日本らしい心づかいを添えて振る舞ってみましょう。
こちらも難しいことではありません。
相手が取りやすい位置に、ガチャンと音を立てないようそっと置く。
それだけで、「日本ならでは気づかいの心」は表現できるのです。
その他には、物をお渡しする時は両手で、というのも素敵な振舞いの一つですね。
外国人が一番日本らしさを感じるのは、なんと「清潔な店内」。
美容室では、スタイリング技術やシャンプーの品質の良さよりも、”切ったばかりの髪の毛が床に全く残っていない、その清潔さ“にまず驚くのだそうです。
日本人なら当たり前と思っていることでも、海外からはワンダフルな気づかいとして喜ばれるもののようです。
さて、ここまでご覧いただいて、お気づきの方も多いのではないでしょうか。
上記のことはどれも、外国人に喜んでいただくための「特別なこと」ではありません。
普段から心がけている気づかいそのものが、日本ならではの美しき文化なのです。
おもてなしの心は万国共通!
臆せずにどんどん世界に広めていきましょう。