おもてなし学検定とは？「おもてなし」を実現する心を学び人生を豊かに生きる

1.『おもてなし学』とは

「おもてなし」は日本の歴史・風土を背景に育まれ、先祖代々受け継がれながら日本に根付いてきた、日本独自の精神文化です。意識をしていなくとも、わたしたち日本人ひとりひとりの中に存在している心です。

精神や心は目に見えずかたちのないものですが、この「心」の実態を解明し、どのように働かせることで「おもてなし」が実現されるのか、またどのような価値基準や美意識のなかでそのような精神文化がかたちづくられたのか、を体系的にまとめたものが『おもてなし学』です。

2.おもてなしは自分も他者も幸せにするもの

「おもてなし」と聞くと、”ホテルや旅館・飲食店などでの手厚い接客”を連想する人も多いのではないでしょうか。またそのような文脈で使われることが圧倒的に多いのも事実でしょう。しかし、「おもてなし」は本当にサービス業など特定の職業に従事する人だけが行うもの・知っているべきものでしょうか。

確かに、「おもてなし」とはお迎えするお客様を大切に想い、その気持ちを表現することですが、ホテルや旅館・飲食店などにおいての「お客様」とは、自社の商品やサービスを利用しその代金を支払ってくださる”消費者”とも言い換えることができます。

しかし本来は、相手が”消費者”であってもなくても、その人のことを大切に想い、心地良い関係性を築こうという気持ちを持って行われるものが「おもてなし」です。友人を自宅に招くときにも「おもてなしをする」と表現することを考えるとわかりやすいのではないでしょうか。近年では、いわゆるサービス業には分類されない医療機関や企業の経営の指針として「おもてなし」が掲げられていることも多くあります。お仕事の場であっても、日常生活の場であっても、人との心地良い関係を築く術が「おもてなし」です。そして、そのように自分の周りの人々と良い関係性を保ちながら日々暮らすことは、相手の幸せばかりではなく自分の幸せにもつながるものなのです。

3.『おもてなし学検定』でおもてなしを実現する心を学び、人生を豊かに生きる

では、どうすれば人との心地良い関係を築く「おもてなし」をすることができるのでしょうか。

「おもてなし」は、冒頭で述べたとおり日本の歴史的・地理的要因を背景に育まれた、世界でも類をみない日本人に特有の精神文化と言えます。意識をせずとも、日本で生まれ暮らすわたしたちの中に、自然に存在しているものです。しかしながら、いざ「おもてなし」をするという場面になると、なにが正解かわからない/いまいち自信をもてないまま行っているという方も多いのではないでしょうか。

先ほども申し上げたように、友人など”お客様”を自宅に招く際に心を配って相手の好みのお食事を用意したりお部屋の掃除をしたりすることが「おもてなし」と言われることがあります。これも間違いではありませんが、これは『設え』や『馳走』といった「おもてなし」を構成する要素のごく一部といえます。

『おもてなし学』では、「おもてなし」を実現するときに働かせるべき心を『15の心』と分類・定義しています。

『おもてなし学検定』の3級ではそれぞれの「心」の意味やどのような場面で働くのかを主に学びます。この『15の心』を学ぶことで、

• ・職場や家庭などで身近な人との人間関係をもっと良くしたい
• ・お客様ともっと心を通い合わせほんものの「おもてなし」を感じてもらいたい
• ・人としてもっと内面的に成長し人生を充実させたい

といった時に、どうすれば良いのかわからなくて悩んでいたり自信がもてなかった人も、どのような時にどの「心」を働かせれば良いのか具体的な場面と結びつけて考えることができるようになり、お仕事の場でお客様により高い満足感を感じていただけたり、家族や友人との関係をより良くすることにつながります。

どのような時代でもそうですが、これからの時代にはより一層、人と人との丁寧な心の触れ合いを大切にし、豊かな人生を送るということが重要視されていくことでしょう。ぜひ、『おもてなし学』の知識を学び、あなたとあなたの周りの人々が心地よく暮らしていくためにお役立てください。