茶道裏千家からおもてなし徹底解剖!意外と知られていないおもてなしの本当
おもてなしとは?
普段からよく聞く言葉であり、なんとなくわかるけれど、あらためて何か?と聞かれるとぼんやりしているおもてなし。
おもてなしは、日本の専売特許であり、きめ細やかな心づかいを持つ日本独自の対応の仕方で、おもてなしの源流は、茶道にあると言われています。
わかっているようでわかっていないおもてなしを、今回は、月に1回おもてなしを深めるため開催しているおもてなし協会のミートアップで、50年超の茶道の正教授をなさっている先生から、おもてなしについてレクチャーをしていただきました!
長年お茶の世界にいらっしゃる先生の言葉から、紐解いた、おもてなしをご紹介します。
一期一会は、誰でも聞いたことがある言葉であり、日時、場所、人と出会うその瞬間の大切さを解いています。
おもてなしは、まさに出会いの一瞬を創造するもので、一瞬とは、心があたたまる、和み(なごみ)=笑みのひとときです。
張りつめられた空間の中でお茶を点てていらっしゃる先生から、おもてなしは、「笑いがある」と伺ったのは驚きでしたが、点前をいただく自分に納得!茶道で、笑い(なごみ)が実感できました。
美味しい菓子と温かいお茶で、やんわり笑顔にならない方はいらっしゃらないでしょう。
そして、お茶をいただく間、一瞬を同じくする人々それぞれが、他者を大切にする振る舞い。
おもてなしとは、笑いの創造なのです。
今回のレクチャーで衝撃が走った先生の第二の言葉、「私も、茶道って、なんでこうめんどくさいことをやるのかって思うのですけど…」
確かにたった一杯のお茶を点てるために、前々から準備を入念に行い、袱紗や器を扱い時間をかけ点前を行うことの手間のかかるもの。
しかし、このめんどくさいがなければ、おもてなしの域には達せない。
めんどくさいからこそ、もてなす相手に、「私に対してこんなことまでしてくれるんだ!」と間違いなく目に焼き付けることができるのです。
ほどんどの人が行わないやっかいなものを疎まず行うことができたなら、確実にあたりまえの域を超えた感動や満足を感じ与えることとなるでしょう。
おもてなしとは、俗でないものなのです。
「茶道は究めることができないものなんです。だけど、継続は力なりで、稽古を重ねていくことの道のりが茶道なんですよ」
今年で75歳になられる先生は、50年超茶道を続けていらっしゃっても、なお師匠にお稽古をしてもらっているという。
私からしてみれば、完璧だというふるまいも「まだまだ」という思いを持ち、ただただ繰り返し行い、続ける。
今日もコツコツ、明日もコツコツ、コツコツコツコツ、愚直なまでの積み重ねが真心となる。
おもてなしとは、精進を重ねる行いなのです。
おもてなしとは『たった今の私を表す、自身のあり様』なのです。
おもてなしは、自分の分身であり、私の人となりを表す心とふるまいそのもの。
なぜ、おもてなしが世界の人々からこんなにも賞賛されるのか?
それは、おもてなしとは、人々が抱く、行き着きたい境地そのもので、敬われるものであるからではないでしょうか。
ぜひ、おもてなし資格で自分をステップアップさせてみませんか。
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おもてなし協会は、ひとりひとりの「おもてなし」をつなぐ、ひろげることを目的に設立した協会です。
私たちは、世界中のおもてなしの知見を深め、もっと人のよろこびを増やし、もっと人と人とが結びつきを強め、もっとひとり一人の持っている心や技が磨かれていく世界を作っていきたいと考えています。